〜フライングディスク選手メッセージ〜　谷口 茂隆さん

フライングディスクの魅力はなんですか？

　うまくリングに入ったときの感激が一番大きいと思います。 あと、私のような弱視の視力障害者も気軽にできるというところだと思います。

フライングディスクに出会ったきっかけはなんですか？

　私は仕事を辞めた後、「視力障害者協会」に入りました。 そこでは月に１回、「スポーツの日」が定められていて、そこで初めてディスクを投げる機会がありました。ＴＶでフリスビーの投げ方を観たことがあったので、その要領でやってみたら、 10枚中７枚入り、その時に面白いスポーツだと思いました。 最初は７ｍの距離でやっていましたが、弱視が進行してきたので、今は５ｍでやっています。

始められて、今で何年になりますか？

　５年くらいになります。定期的な練習というのは特にないので、気楽にやらせてもらっています。

フライングディスクに出会って、得られたものはありますか？

　学生時代から特にスポーツというものをしたことがなく、そういった大会に出たことも当然なかったので、フライングディスクをすることでそういう機会を得たというのは、とても大きな思い出・経験になりました。

兵庫大会に出場されたら、やはり目指すは優勝ですか？

　各種大会の回数を重ねるにつれ、他の選手のレベルが上がっているから、なかなか簡単にはいかなさそうですね。わずか１枚のミスも許されない感じです

いろいろな大会で優勝されているとのことですが？

　一度優勝すると、その経験が次の大会での自信につながります。 そのおかげで、何度か勝たせてもらうことができました。やはり今はこれが一番楽しいですね。あらゆる自信の源になっていると思います。

フライングディスクは、一見簡単そうにも見えますけれど、実際にやってみるととても難しいですね。

　そうですね。奥の深いスポーツです。
　地元市には、まだフライングディスクのクラブチーム等はないので、 なんとかしてもっと広げていければと思っています。肢体障害者でやっておられる方は何人かいらっしゃいますが、まだ大会等に出るのは遠慮しておられます。いろいろ声をかけてはいるのですが・・・
　視力障害でフライングディスクをしている人は、非常に少ないです。 体を鍛えたりする必要もあまりないし、誰でも年代を問わず、気軽に取り組めるスポーツなのに、なぜみんなもっとやらないのかと、疑問に思います。もっと幅広く浸透して欲しいです。去年とある大会のとき、初めて家内を連れて行きました。「見ているだけで力が入る」と言ってくれていました。

最後に一言、どうぞ。

　のじぎく兵庫大会に出場できたら、なんとしても優勝し、一生の思い出にしたいと思っています。